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フルタニランバー株式会社

コラム「森のフルタニさん」

ウッドデッキで使用する木材の選び方|おすすめの木材も紹介

投稿日:2025.06.25/更新日:2025.06.26

ウッドデッキは開放感のある空間を演出する素敵な場所ですが、木材の選定を誤ると早い段階での劣化や施工後のトラブルにつながる可能性があります。

そこで本記事では、ウッドデッキに使用する木材の選び方を詳しく解説します。

あわせて、ウッドデッキにおすすめの木材もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ウッドデッキに使われる木材の種類

ウッドデッキの天然木材では、主にソフトウッド・ハードウッドのいずれかから選ばれます

それぞれのメリット・デメリット、そして共通する点を解説します。

ソフトウッド(針葉樹)

ソフトウッドの主なメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・価格が安い
・国産材もあり入手しやすい
・柔らかく加工がしやすい
・耐久性が低い
・変形しやすい

流通量が多いため価格が比較的安く、入手もしやすいため必要な数量を揃えやすいといったメリットがあります。

また、柔らかく加工がしやすい点は、木材を使ったものづくりでは大きなメリットです。

 

一方で耐久性が低く変形がしやすいため、使用前の処理や定期的なメンテナンスが必要です。

ハードウッド(広葉樹)

ハードウッドの素材としてのメリット・デメリットは以下のとおりです。

メリット デメリット
・硬くて丈夫
・変形に強い
・重く運搬がしづらい
・加工がしづらい
・価格が高い

ハードウッドは、名前の通り頑丈なため、変形に強いといったメリットがあります。

 

しかし、その分重量があり、加工もしにくいといったデメリットがあり、価格もソフトウッドと比較して高い傾向があります。

共通点

ソフトウッドとハードウッド、いずれも経年による変化が生じます

 

木材にはリグニンと呼ばれる水に溶けやすい物質が含まれています。

このリグニンが雨によって流れ出るときに木材の色素も失われ、シルバー(灰褐色)へと変色します

腐っているわけではないため強度は変わりませんが、見た目の変化を不安に思う方は少なくありません。

 

関連記事:国産材とは?メリット・デメリットと注目される理由を解説

目的別|ウッドデッキで使う木材選びのポイント

ウッドデッキで使用する木材は、目的によって選び方が変わります。

木材選びのポイントを詳しくご紹介します。

価格を抑えたい場合

ウッドデッキの費用をできるだけ抑えて設置したい場合、檜(ヒノキ)やヒバなどのソフトウッドを選ぶとよいでしょう。

定期的なメンテナンスは必要になりますが、初期費用を抑えてウッドデッキを作ることができます。

ソフトウッドを使う際は事前の防腐・防蟻処理が必要なため、すでに処理が施されている木材を選ぶようにしましょう。

耐久性・メンテナンスのしやすさから選ぶ場合

耐久性やメンテナンスに重点をおくなら、ハードウッドがおすすめです。

ハードウッドは硬くて耐久性があるだけでなく、無塗装の場合でもメンテナンスせずに使用することができます

デザイン性・加工性で選ぶ場合

デザイン性や加工のしやすさで選ぶなら、ソフトウッドがよいでしょう。

ソフトウッドは塗装がしやすく、柔らかいため加工性もよい木材です。

 

その他に、近年では人工木材によるウッドデッキも登場しています。

人工木材は経年にも強く、デザインもさまざまです。

しかし、天然木材ならではの魅力は減るため、デザイン性を持ちつつもナチュラル感のあるウッドデッキを目指すなら、好みの色に塗装した天然木材がおすすめです。

 

関連記事:木材加工とはどんな加工?種類や機械、依頼する業者を選ぶポイント

目的別|ウッドデッキにおすすめの木材

続いて、ウッドデッキにおすすめの代表的な木材をご紹介します。

ソフトウッド

ソフトウッドでおすすめの樹種は、次の3種です。

  • 檜(ヒノキ)
  • 能登ヒバ
  • 米ヒバ

お風呂や内装建材の材料として知られている檜は腐食に強く、防虫・抗菌効果に優れた木材です。

油分が多く塗装に時間はかかりますが、その独特な自然の香りを楽しむことができます。

 

能登ヒバも防虫・殺菌効果に優れた木材で、気持ちを落ち着かせる香りが特徴的であり、私たちフルタニランバーも石川県を代表する木材として多く取り扱っている木材です。

米ヒバはアメリカからの輸入木材ですが耐腐朽性に優れ、柔らかく加工性のよい木材です。

 

関連記事:ヒノキ(檜・桧)の木材としての特徴や欠点について|ヒバとの違いも解説

関連記事:能登ヒバに含まれるヒノキチオールとは?|価格比較についても

関連記事:米ヒバ(ベイヒバ)とは?木材としての特徴や価格を徹底解説

ハードウッド

ハードウッドとして代表的な樹種は、次の3種です。

  • セランガンバツ
  • アマゾンジャラ
  • イタウバ

セランガンバツはマレーシアやインドネシアなどから輸入される木材で、イエローバウラやバンキライとも呼ばれています。

ハードウッドのなかでも比較的安価で、加工がしやすい木材です。

 

アマゾンジャラは南米産の樹種で高い強度と虫害への耐性に優れています

非常に硬いため加工に手間がかかりますが、その分耐久性のあるウッドデッキにすることができます。

 

イタウバはクスノキ科の広葉樹で、ハードウッドのなかでも柔らかく、加工性のよい木材です。

油分が多く、肌触りのよいウッドデッキに仕上げることができます。

 

ウッドデッキ用の木材選びで失敗しないためのポイント

ウッドデッキは人が歩くスペースとなるため、適切な木材選びをしなければ事故につながったり、余計なメンテナンス費用が必要になったりします。

ウッドデッキ用の木材を選ぶ際のポイントを解説します。

耐久性やメンテナンスの有無を確認する

ウッドデッキは紫外線や雨にさらされるため、耐久性は必要不可欠な要素です

例えばソフトウッドを使用する場合、キシラデコール塗料などで外部塗装をするなど、耐久性や変色を抑制するために処理された木材を選びましょう。

 

また、使用する木材によっては定期的なメンテナンスが必要です。

塗装はもちろん、ささくれや変形が起きやすい木材の場合は、部分的な交換が必要になるケースがあります

ウッドデッキを設置する場所や目的、求めるウッドデッキ像を考慮したうえで最適な木材を選びましょう。

安全性を考慮する

特にソフトウッドの場合、事前に防腐・防蟻処理をしておく必要があります

処理がされていないソフトウッドの場合、ささくれや破損が原因で怪我をする危険性があります。

初期段階で耐久性のある木材を選ぶことはもちろんですが、ウッドデッキを作った後の定期的な確認も重要です

 

関連記事:家具や木造住宅に使用される人気の木材の種類一覧やそれぞれの特徴

まとめ

ウッドデッキは、外の空気を楽しめる非常に快適な空間を演出します。

しかし、ささくれや破損による重大な事故につながる危険性があるため、木材選びは慎重に行う必要があります。

 

安全で快適なウッドデッキを作るための木材をお探しなら、まずはフルタニランバーまでご連絡ください

木材販売のプロとして多様な木材を取り扱っているだけでなく、用途に応じた木材のご提案も可能です。

 

また、石川県の木材販売会社として地域材の利用促進を目指して能登ヒバの取り扱いにも力を注いでいます。

安心・安全なウッドデッキを作る際は、フルタニランバーが最適な木材をお届けいたします。

 

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