フルタニランバー株式会社
コラム「森のフルタニさん」
アルダー材とは?美しい木目と温かみのある色味が魅力
投稿日:2024.07.04/更新日:2024.07.04
北欧風の家具をDIYで自作したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そのような場合におすすめなのがアルダー材とよばれる木材です。
ほかの木材と比較した場合、アルダー材にはどういった特徴があるのか、その魅力やメリットを詳しく解説しましょう。
Contents
アルダー材とは?なんの木?
アルダー材とは、カバノキ科ハンノキ属の広葉樹を原料とした木材のことで、主に北米やヨーロッパ諸国が原産となっています。
特にヨーロッパにおいてアルダーは神聖な木として扱われてきた歴史があり、伝統的な北欧家具などにはアルダー材が用いられたものが数多くあります。
木本来の自然な風合いを楽しめるアルダー材は現在でも人気が高く、比較的安価で入手しやすいこともあり家具などの材料として使用されています。
アルダー材の特徴
ほかの木材とアルダー材を比較した場合、どういった特徴があるのでしょうか。
柔軟性がある
木材の原料となる樹種は広葉樹と針葉樹に分かれますが、一般的に広葉樹は木材そのものが堅く針葉樹は柔らかい傾向が見られます。
しかし、アルダー材は広葉樹の中でも比較的柔らかく、しなやかで柔軟性があることが大きな特徴といえます。
明るい色合い
アルダー材の木肌は白に近い鮮やかな褐色をしており、ナチュラルな色合いが特徴的です。
そのため、部屋全体を明るい雰囲気でまとめたいときには、アルダー材は最適な材料といえるでしょう。
節が主張しすぎない
針葉樹と比較して、広葉樹は木目が不均一なものもあり、中には節が目立つ木材も少なくありません。
しかし、アルダー材は木目が均一的で節も主張しすぎず、クセの少ない木材といえるでしょう。
経年変化する
アルダー材は加工して間もない状態であれば白に近い鮮やかな色をしていますが、時間の経過とともに酸化することで黄色や淡い褐色に変化していきます。
色の変化は緩やかで、例えば白から黒、または濃い茶褐色といったように極端に変化することは少ないです。
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アルダー材のメリット
家具や内装材などにアルダー材を使用することで、どういったメリットが期待できるのでしょうか。
加工しやすい
アルダー材は広葉樹の中でも比較的柔らかいため、加工がしやすいメリットがあります。
堅い木材を無理な力を加えて切ったり削ったりすると工具が破損する危険性がありますが、アルダー材はそのようなリスクが低いためDIYにも適した木材といえます。
木目が美しい
アルダー材の木目は均一に揃っており節も多くないため、幅広い用途・シーンに活用できます。
デザインのアクセントを演出するために、樹種によってはあえて節を見せる方法もありますが、均一的な木目を楽しみたい場合にはアルダー材が適しているでしょう。
経年変化を楽しめる
木材の種類によっては経年変化が極端で、時間の経過とともに部屋の雰囲気がガラリと変わってしまうこともあります。
しかし、アルダー材は明るい色を残しつつも経年変化によるさまざまな表情を楽しめるため、部屋の雰囲気を維持したいときにはおすすめの木材です。
環境への適応力
アルダー材の木目は繊細で主張しすぎることがないため、さまざまな環境に合わせやすい木材です。
どのような家具に使用しても違和感がなく、部屋全体を包み込むような優しい雰囲気にまとめ上げることができます。
メンテナンスが容易
表面に汚れが付着したらすぐに拭き取ったり、水回りや湿度の高い環境では使用しないなど、簡単なメンテナンスさえしておけば極端に劣化する心配もなく長期間にわたって使い続けることができます。
また、軽い傷や凹み程度であれば、表面を研磨することで目立たなくできる可能性もあります。
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アルダー材のデメリット
上記とは反対に、アルダー材のデメリットとして考えられるポイントは何があるのでしょうか。
傷がつきやすい
木材そのものが柔らかく加工がしやすいということは、傷や凹みなどがつきやすいことも意味します。
誤って強い衝撃や力を加えてしまうと、木材の一部分に大きな目立つ傷がついたり、跡になって残る可能性があります。
特に小さな子どもがいる家庭や、室内でペットを飼育している家庭などの場合は要注意といえるでしょう。
ただし、メリットの最後でもご紹介した通り、軽い傷や凹みであれば表面を削ることでカバーできる可能性もあります。
耐水性に難がある
アルダー材は水分を吸収しやすい性質があるため、湿度の高い環境では木材が膨張したり、変形したりすることがあります。
そのため、水回りや湿度が高くなりやすい場所での使用には不向きです。
関連記事:木材加工とはどんな加工?種類や機械、依頼する業者を選ぶポイント
アルダー材の家具の魅力
アルダー材の代表的な用途として挙げられるのが家具です。
たとえば、タンスや食器棚、キャビネットなどの収納家具はサイズも大きいため、家具のデザインが部屋の雰囲気やインテリアを左右することもあります。
これらの家具にアルダー材を使用することで、温かみのあるナチュラルな雰囲気の部屋に仕上がり、癒やしも感じられることでしょう。
また、アルダー材は柔らかく手触りも良いため、書斎のデスクなど日常的に触れる家具に使用してみるのもおすすめです。
無機質な素材で作られたデスクとは異なり、目と肌で自然の温もりを感じられるため満足度も高まるはずです。
関連記事:赤松(アカマツ)の特徴とは?木材としての用途や黒松(クロマツ)との違いについて
アルダー材のギターの特徴とは?
家具と並んでアルダー材の代表的な用途として挙げられるのがギターです。
特にエレキギターのボディ材として重宝されていますが、アルダー材のギターにはどういった特徴があるのでしょうか。
バランスのとれた音質と豊かなサスティン
エレキギターは、ボディに使用する木材によって音の響きや聞こえ方がわずかに異なってきます。
アルダー材は音質的にもバランスのとれた優秀な木材であり、特にアッパー・ミドルの音域が適度に強調されることで抜けの良いサウンドを奏でてくれます。
また、弦を弾いた後の音の持続や余韻も長く、豊かなサスティンもサウンドの特徴のひとつです。
軽いことによる取り回しのしやすさ
ギターは長時間にわたって立った状態で演奏することも多く、ボディ本体が重すぎると演奏者にとって大きな負担となってしまいます。
しかし、アルダー材は比較的軽量であり、ストラップで肩に掛けた状態でも身体的負担を軽減できるため取り回しも良好です。
木材の購入ならフルタニランバーまで
アルダー材は比較的安価で流通量も多いことから、入手しやすい木材のひとつです。
しかし、家具や楽器など高品質の製品を作る際には、高品質のアルダー材を選びたいもの。そのような場合には、石川県の木材販売会社フルタニランバーまでご相談ください。
フルタニランバーのアルダー材は北米やヨーロッパなどから輸入しており、高品質の無垢板材はもちろんのこと、丸太の状態から用途に応じて製材・加工にも対応しています。
また、熟練の職人による天板、家具などの製作・仕上げ、さらには取付作業までの一貫対応も可能で、個人のお客様はもちろん企業・店舗様からのご依頼もいただいています。
まとめ
安価で入手しやすいアルダー材は、家具や楽器をはじめとしてさまざまな用途に活用されています。
また、木材そのものが柔らかく加工もしやすいため、DIYにも適した材料といえるでしょう。
高品質なアルダー材をお探しの方は、ぜひ一度フルタニランバーまでご相談ください。