ウォールナット材とはどんな木材?経年変化や色、使用される家具について
建物の建造や家具の製作などに不可欠な木材。
いわゆる高級木材とよばれる希少価値の高い木材はさまざまなものがありますが、中でも代表的なのが「ウォールナット(ウォルナット)材」です。
おもに海外で家具や内装材として活用されてきた歴史があり、現在でも高級家具には欠かせない木材のひとつです。
本記事では、ウォールナット(ウォルナット)材の特徴について詳しく解説するとともに、その他木材との違いやメリット・デメリットなども紹介します。
ウォールナット(ウォルナット)材とは?木材の特徴

ウォールナット(ウォルナット)とはクルミ科クルミ属の広葉樹です。
ウォールナット(ウォルナット)を原料とした木材をウォールナット(ウォルナット)材とよび、建材や内装材、家具材、楽器などさまざまな用途に使用されてきた歴史があります。
木材としての特徴をもう少し詳しく解説しましょう。
①色・木目
ウォールナット(ウォルナット)を製材した直後は、断面が白に近い明るい色をしています。
しかし、内部に含まれる酵素が空気に触れることで酸化し、わずか数時間程度で褐色に変化していきます。
ウォールナット(ウォルナット)は広葉樹でありながら、上空に向かって真っ直ぐに成長していくため、木目は直線的で整然としているものが多いです。
②植林から伐採の時期
ウォールナット(ウォルナット)の主な産地は米国で、広大な土地で生育されています。
日本では木材を生産するために植林によって増やすことが一般的ですが、米国で育つウォールナット(ウォルナット)は自然交配によって増やしています。
伐採までの年数は数十年程度といわれており、周辺の樹木の育成状況なども見極めながら1ヘクタールあたり2〜3本程度を間引くように伐採します。
③強度
ウォールナット(ウォルナット)材の強度は中程度であり、適度な固さと加工のしやすさを両立した木材といえます。
木材によっては切断したり接着したりして加工した後、湿度や温度によって寸法に狂いが生じることもありますが、ウォールナット(ウォルナット)材はそのようなリスクも低いため、特に精度が求められる家具や楽器などに重宝されてきました。
④耐久年数・経年変化
ウォールナット(ウォルナット)材を使用した家具や楽器は現在高値で取引されており、木材そのものの耐久性は高いといえるでしょう。
製材した直後は黒に近い濃い褐色が見られますが、紫外線に当たることで徐々に明るい茶褐色へと変化していき、経年変化を楽しむこともできます。
ウォールナット(ウォルナット)材の種類

一口にウォールナット(ウォルナット)材といっても、木材の産地や樹種によってさまざまな種類が存在します。
代表的なウォールナット(ウォルナット)材の種類をいくつか紹介しましょう。
①アメリカンブラックウォールナット(ウォルナット)
ウォールナット(ウォルナット)材のなかでも最高級の品質を誇り、ウォールナット(ウォルナット)の代名詞的存在でもあるのがアメリカンブラックウォールナット(ウォルナット)です。
その名の通り米国産のウォールナット(ウォルナット)が原料となっており、無垢材はテーブルの天板やチェアなどさまざまな家具に用いられています。
②クラロウォールナット(ウォルナット)
米国産のアメリカンブラックウォールナット(ウォルナット)に、欧州産のウォールナット(ウォルナット)を接ぎ木して誕生したのがクラロウォールナット(ウォルナット)です。
アメリカンブラックウォールナット(ウォルナット)は樹高が高い特徴がありますが、クラロウォールナット(ウォルナット)は低めで、その代わりに樹幅が広い傾向が見られます。
木の表面にコブが現れるケースもあり、このような形状を生かしてダイニングテーブルの天板へ加工することもあります。
③バストゥーンウォールナット(ウォルナット)
クラロウォールナット(ウォルナット)を更に接ぎ木をして誕生したのがバストゥーンウォルナット(ウォルナット)です。
接ぎ木にはイングリッシュウォールナット(ウォルナット)を使っています。
自然界に自生していない樹種で、 流通量が極端に少なく希少価値が高い製品です。
他のウォルナット(ウォルナット)には見られない複雑な木目と入り組んだ表情をしています。
また独特の光沢が見られます。
価格は高価格で取引されることが多い樹種です。
④オレゴンウォールナット(ウォルナット)
アメリカンブラックウォールナット(ウォルナット)は、米国のオハイオ州やインディアナ州、ミズーリ州といった東部で算出される木材のことを指します。
これに対し、同じ米国でもオレゴン州をはじめとした西部で算出される木材をオレゴンウォールナット(ウォルナット)とよびます。
ウォールナット(ウォルナット)材と日本のクルミ材の違い
クルミ科クルミ属の広葉樹にはウォールナット(ウォルナット)以外にもクルミが存在し、古くから国産木材として重宝されてきた歴史があります。
ウォールナット(ウォルナット)は冒頭でも紹介した通り、黒に近い濃い褐色が特徴ですが、国産のクルミ材は白に近い明るい色をしており、木ならではの優しい雰囲気を醸し出します。
そのため、たとえば部屋全体を明るい雰囲気で統一したい場合にはクルミ材、シックで落ち着いた雰囲気にまとめたい場合にはウォールナット(ウォルナット)材を使用するなど、目的に応じた使い分けが効果的です。
ウォールナット(ウォルナット)の無垢材と集成材の違い

ウォールナット(ウォルナット)材に限ったことではありませんが、木材には大きく分けて「無垢材」と「集成材」とよばれるものがあります。
無垢材とは、丸太から直接切り出し加工した木材のことであり、一枚板ともよばれます。
これに対し集成材とは、サイズや形状が異なる木材をつなぎ合わせ加工したものを指します。
無垢材は木がもつ木目や風合いをそのまま残しているため、ダイニングテーブルの天板など高級家具に使用されることが多くあります。
これに対し集成材は、無垢材に比べて安価で入手しやすいため、フローリングやチェア、キャビネットなどさまざまな用途に活用されています。
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ウォールナット(ウォルナット)材とその他高級材との違い
ウォールナット(ウォルナット)材以外にも、いわゆる高級木材とよばれるものにはマホガニー材やチェスナット材などがあります。
これらはどういった違いがあるのか、詳しく解説しましょう。
①マホガニー材
マホガニー材は赤みを帯びた色が特徴であり、ウォールナット(ウォルナット)材に比べて希少価値の高い木材です。
アンティーク家具に用いられている定番の木材であり、かつては豪華客船の室内装飾にも使用されたことがあります。
美しい木目が特徴的で、年代物の楽器にも使用されています。
②チェスナット材
チェスナット材は栗の木を原料とした木材であり、ウォールナット(ウォルナット)材に比べると手頃で入手しやすい傾向があります。
木材の耐久性はウォールナット(ウォルナット)材よりも高く、木目もはっきりとしています。
重厚で適度なしなやかさもあるため、フローリングや柱などにも使用されることが多くあります。
③その他の高級木材
上記以外にも、メープル材やチーク材、バーチ材といった高級木材があります。
メープル材
カエデ科に属する広葉樹が原料となっており、白に近い色合いが特徴。
ウォールナット(ウォルナット)材と同様、加工のしやすさと適度な固さを持ち合わせています。
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チーク材
赤みを帯びた褐色が特徴で、マホガニー材と並ぶほどの高級木材です。
耐久性はもちろん耐水性にも優れているため、建材としての利用価値も極めて高いです。
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バーチ材
カバノキ科に属する広葉樹を原料とした木材です。
優しい色合い・木目でありながらもウォールナット(ウォルナット)材に比べて固く、耐久性に優れています。
ウォールナット(ウォルナット)材を使用するメリット・デメリット
どのような木材でも、メリットもあればデメリットも存在します。
木材選びの際に押さえておきたい、ウォールナット(ウォルナット)のメリット・デメリットを紹介しましょう。
メリット
ウォールナット(ウォルナット)材のメリットは主に以下の4点です。
- 1.耐久性が高い
- 2.加工がしやすい
- 3.湿度や温度による狂いが少ない
- 4.見た目が美しい
適度な固さがある一方で加工がしやすいことから、複雑な形状のカットや研磨が求められる家具や楽器などに最適です。
また、湿度や温度によって寸法に狂いが生じにくいという優れた特性もあるため、季節によって寒暖差が大きい日本のような土地にマッチした木材といえるでしょう。
デメリット
ウォールナット(ウォルナット)材のデメリットは以下の2点が挙げられます。
- 1.コストがかかる
- 2.経年変化が大きい
最大のデメリットとして、価格の高さが挙げられるでしょう。
米国産のウォールナット材は特に高価ですが、近年ではウッドショックの影響によりさらにコスト高の傾向が見られます。
また、ウォールナット材は年数が経過するごとに濃い褐色から色が薄くなっていく特性があります。
経年変化を楽しめない方にとっては、デメリットと捉えられることもあるでしょう。
ウォールナット(ウォルナット)材を使用した家具

ウォールナット(ウォルナット)材にはさまざまな用途がありますが、その中でも特に多いのが家具の製造です。
どういった家具に使用されることが多いのか、一例を紹介しましょう。
・ダイニングテーブル
・チェア
・テレビボード
・タンス・キャビネット など
特にダイニングテーブルは、ウォールナット(ウォルナット)の美しい木目を活かした無垢材を天板に使用した製品も多くあります。
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◆家具や木造住宅に使用される人気の木材の種類一覧やそれぞれの特徴
ダイニングテーブルにウォールナット(ウォルナット)材が人気な理由
ウォールナット(ウォルナット)材は、毎日のように使用する家具に多く用いられます。
特にダイニングテーブルやダイニングチェアは家族が集うダイニングやリビングに設置され、使用頻度の高い家具です。
だからこそ、使用する木材にも優れた耐久性が求められ、使う人の満足度を高めるためにも見た目の美しさが重要となります。
ウォールナット(ウォルナット)は美しい木目とモダンな色合い、優れた耐久性を両立した数少ない木材であることから、家具をはじめとしたインテリアに多く用いられています。
ウォールナット(ウォルナット)材の平均価格帯
高級木材として知られているウォールナット(ウォルナット)材を選ぶにあたって、多くの方が気になるのはコストです。
フローリングや家具などに使用する無垢材の相場を見てみると、1平方メートルあたり2万円前後と高額です。
また、ダイニングテーブルにも使用される大型サイズの一枚板ともなると、厚みも確保しなければならないため7〜10万円と一気に価格が跳ね上がります。
集成材であれば上記の金額よりも抑えられるため、用途に応じて使い分けると良いでしょう。
フルタ二ランバーでのウォールナット(ウォルナット)材の取り扱い
石川県にあるフルタニランバーでは、木材の輸入や卸売、加工、販売まで一貫して行っています。
取り扱い木材の種類も豊富で、なかでもウォールナット(ウォルナット)材は無垢材や集成材はもちろん、フローリング材、天板など用途に応じて豊富に取り揃えています。
大量ロットの納品はもちろんですが、少量多品種の加工および納品にも対応しており、熟練の職人が必要な部材を一から加工し納品します。
高品質・高精度の加工技術と専用設備を有しているため、複雑な形状の加工にも対応可能です。
まとめ
ウォールナット(ウォルナット)材は希少価値が高く、美しい木目と色合い、優れた耐久性から高値で取引されています。
高級家具には欠かせない木材であり、ウォールナット(ウォルナット)材を使用することで高い質感を表現できるでしょう。
ウォールナット(ウォルナット)材は比較的加工がしやすい木材ですが、美しい仕上がりにするためには熟練の職人による作業が不可欠です。
木材加工も含めて上質なウォールナット(ウォルナット)材をお探しの方は、ぜひ一度フルタニランバーまでお問い合わせください。
家具や木造住宅に使用される人気の木材の種類一覧やそれぞれの特徴

家具の製造や木造住宅の建築にあたって欠かせないのが木材です。
一口に木材といっても、原料となる樹木の種類によって特性は異なるため、用途や目的に応じて最適なものを選ぶ必要があります。
本記事では、家具や木造住宅に使用される木材にはどのようなものがあるのか、それぞれの特徴もあわせて紹介します。
木材の2つの種類:針葉樹と広葉樹の違い

木材には大きく分けて針葉樹と広葉樹の2種類があります。
針葉樹とは、スギやマツなど、細長い葉をもつ樹木のことで、針のような葉であることから針葉樹とよばれます。
これに対し広葉樹とは、ヒノキやブナのように広く平らな葉をもつ樹木のことです。
スギやマツなど日本には多くの針葉樹がありますが、実は世界的に見れば針葉樹の樹種はわずか540種しかないといわれています。
一方、広葉樹の樹種は20万種にもおよびます。
では、針葉樹と広葉樹を木材として比較したとき、どういった特性の違いが見られるのでしょうか。
特に大きな違いとして見られるのは、木材としての硬さです。
英語で針葉樹はソフトウッド、広葉樹はハードウッドとよばれることからも分かる通り、針葉樹は柔らかく、広葉樹は硬い特性が見れます。
これは、針葉樹の細胞の間には無数の隙間が空いており、多くの空気が含まれているためです。
これに対し広葉樹は、空気が入り込む隙間が少ないため硬い木質となります。
また、木材の重量も針葉樹のほうが軽く、広葉樹は重いという違いもあります。
木材の種類を見分ける方法
針葉樹と広葉樹は樹形や葉の形を見れば簡単に見分けることができます。
木材になった後は木目や色で判別をします。
両者を見分けるポイントはいくつかありますが、もっともわかりやすいのは手に持ったときの重量感です。
同じサイズの針葉樹と広葉樹の木材を両手に持ったとき、針葉樹は比較的軽いのに対し、広葉樹はずっしりとした重量感があります。
見た目の違いとしては、年輪に大きな特徴があります。
針葉樹は比較的短期間で生育するため、年輪幅が広く木材の繊維も真っ直ぐに伸びる傾向が見られますが、広葉樹は生育が遅い樹種が多いため、年輪幅が狭く現れます。(ただし樹種や気候により異なります。)
また、木の繊維も複雑に入り組んでいることが多いのも広葉樹の特徴です。
木材の加工の種類
木材の基本を知るうえでは、樹種の違いだけでなく加工の種類も押さえておく必要があります。
細かく分けると十数種類におよぶこともありますが、今回は特に代表的な4種類を紹介しましょう。
無垢材

無垢材とは、天然木を切り出して一枚板として加工した木材を指します。
フローリングや柱、家具などに使用されることが多く、構造材から家具の材料まで幅広く使われます。
天然木を贅沢に切り出して加工することから耐久性があり、樹種によっては美しい木目を楽しめますが、ほかの木材に比べて価格は高価です。
集成材

集成材とは、小さな複数の木材を接着剤で結合させたものを指します。
木材の強度や見た目の観点から、繊維方向に揃えて結合させることが特徴で、無垢材に比べて安価に手に入れられます。
コストを重視した家具の素材に使用されることが一般的です。
合板

合板とは、木材を薄くスライスしたものを多層に重ね合わせ、強度を向上させた板のことです。
「ベニヤ板」とよばれることもありますが、本来のベニヤとは薄くスライスした木材のことであるため、ベニヤ合板という名称が正しいでしょう。
一口に合板といっても、用途や目的に応じて厚さはさまざまで、特に構造材として用いられる合板は厚みがあり十分な強度が確保されています。
SPF材

SPF材とは、スプルース(トウヒ)、パイン(マツ)、ファー(モミ)の針葉樹を原料とした木材です。
木質が柔らかく加工がしやすいため、建築用の2×4(ツーバイフォー)材として用いられることが多いほか、DIY用の資材としても人気があります。
家具によく使われる木材の種類や特徴・サイズ
木材の活用にあたっては、用途に応じて最適な種類やサイズを選ばなければなりません。
木材の代表的な用途である家具にはどういった木材が使用されるのか、主な種類やサイズを紹介しましょう。
たとえば、本棚やタンス、ラックなどの収納家具は、ある程度の重みに耐えられるような棚板を設計しなければなりません。
そのため、15mmまたは21mm以上の棚板が理想的といえます。
特に負荷がかかる本棚の場合には、21mm以上の広葉樹の木材を選ぶと耐久性が増します。
また、ダイニングテーブルの天板には無垢材や集成材が用いられますが、一人あたりのサイズ目安は横幅が600mm、縦が400mmです。
そのため、4人掛けのダイニングテーブルであれば1200mm×800mm、6人掛けの場合は1800mm×800mmの天板が理想的です。
木造住宅の構造材によく使われる木材の種類や特徴・サイズ

構造材とは、主に住宅の壁や床、屋根などの下地に使用する木材や、土台や柱、梁などに使用する木材を指します。
土台や柱、壁には加工がしやすく軽量な針葉樹が、床や屋根には強度の高いラワン材の合板が使われることがあります。
構造材に使用する木材は、比較的広範囲にわたって施工する必要があることから、横900mm、縦600mmの合板が多く販売されています。
そのほかにも、600mm×300mmや900mm×450mm、300mm×300mmなどのサイズもあります。
また、土台や柱、梁などに使用する木材は、長さが3000mmから4000mm、90〜120mm四方の材木が多用されます。
木造住宅の内装材によく使われる木材の種類や特徴・サイズ

内装材とは、その名の通りフローリングや階段、天井などの内装に使用する木材のことです。
フローリングや階段は日常的に人が行き来するため、特に耐久性が求められます。
そのため、硬くて傷がつきにくい広葉樹の無垢材や集成材が用いられ、天井には柔らかく加工がしやすい針葉樹が用いられることが多くあります。
内装材は用途によってもサイズが異なりますが、たとえばフローリングの場合は長さが1820mm、幅は90mmのサイズが基本となり、これを複数枚組み合わせて施工していきます。
木材の種類と魅力
木材には海外からの輸入木材と、国内で生産された国産木材があり、それぞれに魅力や強みがあります。
そのなかで、木材にはどういった種類があるのか、それぞれの魅力もあわせて紹介しましょう。
スギ
秋田杉や屋久杉などが有名で、本州に広く分布しています。
真っ直ぐな繊維で木目が美しく、柔軟性があり加工がしやすいため、建築材はもちろん家具などにも多く活用されています。
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◆スギ材の木材としての特徴やメリットは?|ヒノキ材との違いや代表的な杉産地5選
ヒノキ
福島県以南に広く分布しており、特に木曽や高野山などは天然のヒノキの産地として有名です。
スギよりも木材の価格は高く、独特の香りもあって内装材や家具などにも多く用いられています。
また、ヒノキの心材は白に近い色をしているため、古くから神社仏閣を建立する際の材料としても重宝されてきました。
🔻ヒノキ材の詳細についてはこちら🔻
◆ヒノキ(檜・桧)が風呂やベッドに人気な理由|木材の特徴や原木価格も紹介
ヒバ
ヒバの一大産地として有名なのは青森と能登半島です。
当社のある石川県では能登ヒバのブランドでも知られています。
ヒノキチオールとよばれる成分が含まれており、独特の香りを発し防虫効果や防腐効果も優れています。
虫食いの被害を防ぐ効果が期待できるため、土台や根太などの建築材として人気があります。
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◆能登ヒバの音響効果を実証して新たな価値を作る!そのサウンドは??
◆能登ヒバに含まれるヒノキチオールとは?|価格比較についても
◆「ヒバ材」にはどのような特徴がある?主な用途やメリット・デメリットも解説
パイン
主に北米産のマツを加工したものをパイン材と呼びます。
特にコストパフォーマンスが高く、家具のほかに床材や壁材などさまざまな用途に用いられるのがパイン材です。
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◆パイン材とはどんな木材?経年変化や使用される家具、メリット・デメリットを解説
アッシュ
原料となるのはトネリコとよばれる樹木で、特にヨーロッパ原産のセイヨウトネリコはヨーロピアンアッシュ、アメリカ原産のアメリカトネリコはホワイトアッシュとよばれます。
木目の美しさと耐久性の高さが特徴で、長年にわたって使い続けることができます。
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◆アッシュ材とはどんな木材?経年変化や使用される家具、メリット・デメリットを解説
クリ(チェスナット)
クリは主に日本・中国・アメリカを産地としており、独特の温かみのある色合いが特徴的です。
適切に保護・メンテナンスされていれば、数十年から100年以上もの耐久性が期待できるほか、経年変化によって色の深みが増すという特徴もあります。
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◆クリ材(チェスナット)の特徴や建具に合う理由|後悔する人がいる?
ウォールナット
代表的な高級木材として有名なのが、ウォールナットです。
おもに海外で家具や内装材として活用されてきた歴史があり、現在でも高級家具には欠かせない木材のひとつです。
適度な固さと加工のしやすさを両立した特徴を持っています。
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◆ウォールナット材はどんな木材?色の特徴や経年変化、使用される家具について解説
フルタニランバーでの取り扱い
石川県金沢市に拠点を構えるフルタニランバーは、輸入木材から国産木材までさまざまな製品を取り扱っています。
地元のブランド木材である能登ヒバをはじめとして、青森ヒバやスギなどの無垢材、合板、芯材、丸太にいたるまで、国内外の仕入れルートから確かな目利きによって取り寄せ、加工まで一貫して対応しています。
北陸でも随一の取り扱い樹種および在庫数を誇り、地元はもちろん全国各地から数多くのオーダーをいただいております。
まとめ
木材を選ぶにあたっては、針葉樹と広葉樹の特性を理解し、さらには加工の種類やサイズ、最適な樹種も検討しなければなりません。
今回紹介したポイントを最低限押さえつつ、目的にマッチした木材をさまざまな選択肢の中から選んでみましょう。
もし、どの樹種・加工方法が適しているのか分からない場合には、一度フルタニランバーまでご相談ください。
能登ヒバに含まれるヒノキチオールとは?|価格比較についても
石川県の県木である「能登ヒバ」は、優れた殺菌効果や防腐効果があり、品質の高い建材としても知られています。
ヒバと聞くと東北地方で産出される木材というイメージを抱く方も多いと思いますが、石川県の能登ヒバも北陸のブランド木材として地位を確立しています。
能登ヒバは建材以外にも、工芸品などさまざまな用途に使用されていますが、なぜこれほどまでに多くの用途で活用されるのでしょうか。
その理由を探っていくと、能登ヒバに豊富に含まれる「ヒノキチオール」という成分が関係していることが見えてきます。
本記事では、能登ヒバに含まれる成分の特徴を詳しく解説するとともに、ほかの木材との価格の違いなどもあわせて紹介します。
能登ヒバとは

能登ヒバとは、石川県の能登地方で生産されるヒノキ科の木材です。
石川県の県木にも指定されており、強い殺菌効果や防腐効果があることから建材として特に人気があります。
そもそもヒバという植物は、東北地方を中心に比較的緯度が高い地域で育つことが特徴であり、自生することができる南限は関東北部とされています。
ヒバがどのようにして石川県に持ち込まれ、現在のように能登ヒバとして定着したのかははっきりとしていませんが、12世紀頃に海外から持ち込まれたという説や、東北地方から持ち込まれ植林されるようになったという説もあります。
能登ヒバに関する詳しい内容については、🔻以下の記事でも紹介しているためぜひ参考にしてみてください。
能登ヒバに含まれるヒノキチオールとは?
能登ヒバには優れた殺菌効果や防腐効果があると紹介しましたが、これはヒバに豊富に含まれる「ヒノキチオール」という成分が影響しています。
ヒノキチオールは1936年にタイワンヒノキという植物から発見された成分で、抗炎症作用や皮膚の代謝を助ける働きなどもあることから、現在では化粧品やスキンケア用品、医薬品などにも活用されています。
能登ヒバの優れた防腐効果を証明する実験として、野外における耐久試験が有名です。
シロアリが生息する野外にスギとヒノキ、ヒバの心材を放置し耐用年数を調査したところ、スギは3.9年、ヒノキは4.6年であったのに対し、ヒバは10年という驚異的な数字を残しました。
建材として定番ともいえるスギやヒノキの倍以上の耐朽性を示したこともあり、ヒノキチオールはほかの木材にはない優れた効果を発揮する成分といえるでしょう。
また、ヒバを含むさまざまな木片に黄色コウジカビの胞子を塗布し10日間培養したところ、ヒノキやスギ、ブナ、マツなどの木片にはカビが発生したものの、ヒバだけはカビを一切寄せ付けなかったという実験結果もあります。
能登ヒバとその他ヒバ材の価格比較
石川県が令和元年に行った調査によると、能登ヒバの木材価格は1立方メートルあたり11万1,600円であったのに対し、米ヒバの価格は1立方メートルあたり8万9,600円となっています。
建材としてメジャーなスギ材は7万5,000円、米マツが8万2,800円であるのと比較しても、能登ヒバの価格は高価であるといえるでしょう。
なお、2012年以前はわずかに米ヒバのほうが高価で、次いで能登ヒバというランクでした。
しかし、能登ヒバのブランド化を積極的に推進したことなどもあり、2013年以降は10万円の大台を突破。その後10年にわたって能登ヒバの価格は高値で推移しています。
さらに、2020年に発生した新型コロナウイルスの感染拡大が影響し、ウッドショックとよばれる世界的な木材価格の高騰が起こりました。
これにともない、米ヒバの木材価格も高騰しましたが、同時に国産材へ回帰する動きも見られたことから、能登ヒバの価格も輸入木材に引っ張られるように高騰しました。
2022年には世界情勢の変化によってさまざまな物価が高騰しましたが、海外からの輸入に多く頼っている木材も例外ではなく、輸入材・国産材ともに今後も高値が続く見込みです。
能登ヒバを購入するときの選び方や注意点

能登ヒバは石川県のブランド木材としての地位を確立しており、さまざまな店舗で購入することができます。
しかし、一口に木材といってもさまざまな種類があり、用途や目的に応じて選ばなければなりません。
能登ヒバのベストな購入方法としては、現地まで赴き、店頭のスタッフへ相談しながら自分自身の目でも確認することです。
しかし、必ずしもそのような方法がとれるとも限らず、物理的に難しいケースもあるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、地元である石川県にある事業者へ直接コンタクトをとる方法です。
単純な通信販売のような形態ではなく、メールや電話などで相談しながら用途や目的に合った商品を提案してくれる事業者を選ぶことがおすすめです。
フルタ二ランバーが取り扱う能登ヒバの特徴

能登ヒバを購入するにあたって、地元企業や地元住民ではない方が、信頼できるお店を選ぶことは簡単ではありません。
もし、能登ヒバを取り扱うお店選びに迷った際には、フルタニランバーへ一度ご相談ください。
フルタニランバーは石川県金沢市にある木材卸売企業であり、創業から100年以上の歴史を誇ります。
品質の高い能登ヒバを仕入れるネットワークをもっていることはもちろん、木材乾燥や製品管理、加工技術もトップレベル。
用途に応じて木材の加工が必要な場合でも、ワンストップで対応できる強みがあります。
フルタニランバーで能登ヒバを販売する際には、まずは公式サイトから問い合わせいただいた後、電話やメールなどで詳しい用途や加工の要件などをヒアリングさせていただきます。
遠方のお客様でも、しっかりとコミュニケーションをとったうえで専門のスタッフが最適な提案を行うため、地元で購入するのと同等の安心感を得られるはずです。
🔻フルタニランバーへのお問い合わせ🔻
まとめ
能登ヒバに含まれるヒノキチオールという成分は、優れた殺菌効果と防腐効果があり、住宅の基礎や柱などに使用することで高い耐久性を維持できます。
建材として定番のスギ材や輸入木材に比べて高価であるものの、その分品質も高いことから根強い人気を誇っています。
能登ヒバを取り扱うお店は石川県内を中心に数多く存在しますが、木材の購入が初めての方にとっては不安を感じることもあるでしょう。
地元である石川県まで足を運ぶのが難しい場合には、遠方のユーザーに対しても電話やメールで丁寧にヒアリングを行ってくれるお店を選ぶことが大切です。
フルタニランバーでは丁寧なヒアリングと木材乾燥から加工までワンストップのサービスを提供しており、木材選びのノウハウがない方でも安心して利用できます。
🔻能登ヒバ楽器プロジェクト「ATENOTE」についての記事もご覧ください🔻
アッシュ材とはどんな木材?経年変化や使用される家具、メリット・デメリットを解説

さまざまな用途に幅広く活用される木材としてアッシュ材があります。
一般的にアッシュ材といえばホワイトアッシュを指す場合が多く、価格も手頃なため人気のある木材の一つです。
本記事では、アッシュ材の特徴や主な用途、メリット・デメリットを比較しながら解説していきます。
アッシュ材の木材としての特徴

そもそもアッシュ材とはどういった木材なのでしょうか。
木材の基本的な特徴をいくつか解説します。
①アッシュ材の植林から伐採の時期
アッシュ材の原料となるのはトネリコとよばれる樹木で、特にヨーロッパ原産のセイヨウトネリコはヨーロピアンアッシュ、アメリカ原産のアメリカトネリコはホワイトアッシュとよばれます。
トネリコは落葉広葉樹の一種で、成長が比較的早く植林から十数年程度で伐採され、木材として使用されることが多いです。
②アッシュ材の木目の特徴
アッシュ材の木目はくっきりと現れることが多く、真っ直ぐに伸びる木目もあれば、一部が目のように丸く個性的な表情をあらわすこともあります。
そのため、木目の表情に応じてさまざまな用途に使われることも多いのがアッシュ材の特徴といえるでしょう。
③アッシュ材の強度・耐久年数
アッシュ材は数ある木材のなかでも固さと適度な弾力性を兼ね備えていることから、抜群の強度を誇ります。
家具に使用しても数十年、あるいはそれ以上の耐久年数を誇る場合も多く、古くからアンティーク家具などにも使用されてきた歴史があります。
耐久性・耐衝撃性に優れた特性を活かし、テーブルの天板などにも使用される木材のひとつです。
④アッシュ材の経年変化
木材のなかには、使い続けていくうちに木目が薄くなってきたり、表面の色そのものが色あせたり濃くなったりするものも少なくありません。
しかし、アッシュ材は数ある木材のなかでも経年変化が少なく、長く使い続けていてもわずかに黄色く変色する程度で、新品のときに近い表情を維持できます。
ホワイトアッシュ以外のアッシュ材の種類
一口にアッシュ材といっても、原産国によってさまざまな呼び名があり種類も異なります。
たとえば、アメリカだけでも上記で紹介したホワイトアッシュのほか、スワンプアッシュやブラックアッシュなどが存在します。
また、ヨーロッパ原産のヨーロピアンアッシュも多く流通しているほか、ロシア産のタモもアッシュ材のひとつに数えられます。
しかし、ロシア産の木材は2021年から丸太の輸入が禁止になったことと、ウクライナ情勢の激化によって流通量が大幅に減少している実情があります。
また、国産材のタモもアッシュ材のひとつに分類されることも多く、おもに北海道産の木材が流通しています。
アッシュ材の主な使用用途

耐久性が高く経年劣化もほとんど見られないアッシュ材は、古くからさまざまな用途に利用されてきました。
たとえば、ダイニングテーブルの天板や椅子のフレームといった家具のほか、美しい木目を生かしてフローリング材に使用されることもあります。
さらに、しなやかさと固さを生かして野球のバットやテニスのラケットの材料として使用されたり、バイオリンやギターといった楽器に使用されることも珍しくありません。
このように、アッシュ材は家具や建築資材、スポーツ、音楽など、さまざまな分野において欠かせない木材なのです。
アッシュ材を使用するメリット・デメリット
さまざまな用途に活用されるアッシュ材ですが、木材としてのメリットもあればデメリットも存在します。
メリット
上記でも紹介した通り、アッシュ材の主なメリットとしては、木目の美しさと耐久性の高さが挙げられます。
日常的に使用する家具や、傷みやすいフローリングなどに使用しても美しい木目が維持でき、最低限のメンテナンスさえ行っていれば長年にわたって使い続けることができます。
デメリット
アッシュ材は多様な木材のなかでも固く、加工がしづらい点がデメリットとして挙げられます。
そのため、彫刻のような細かな意匠を施す家具などの加工には不向きで、シンプルなデザインに仕上がる傾向が見られます。
アッシュ材を使用した家具

アッシュ材の定番用途として挙げられるのが家具です。
どういった家具に加工されることが多いのか、特に代表的なものをいくつか紹介しましょう。
①ダイニングテーブル
家族が集まるダイニングテーブルの天板にアッシュ材が用いられることが多くあります。
予算に応じて天板のみに使用されることもあれば、脚を含めた全体をアッシュ材で構成する場合もあります。
②椅子・ダイニングチェア
ダイニングテーブルのデザインと統一するために、椅子やダイニングチェアにもアッシュ材が用いられることがあります。
木の温もりを感じやすく、部屋全体が自然の雰囲気に包まれ上質な空間を演出できるでしょう。
③テレビボード
テレビやレコーダーなどを設置するテレビボードも定番の家具のひとつです。
特に最近のテレビは大型化が進んでいることから、テレビボードも部屋のなかで存在感を放ちやすいものです。
テレビを観ていて自然と目に入ってくることも多いため、上質なアッシュ材を用いることで満足度を高められるでしょう。
④チェスト・タンス
衣類や小物類を収納しておくチェストやタンスにもアッシュ材が用いられることがあります。
特に大きいサイズのチェストやタンスの場合、美しい木目と風合いを活かしたアッシュ材が最適です。
アッシュ材とタモ材・オーク材との違い
アッシュ材と見た目が似ており、比較されやすい木材にタモ材とオーク材があります。
それぞれどういった違いが見られるのか、詳しく解説しましょう。
アッシュ材とタモ材の違い
本記事内で「国産材のタモもアッシュ材のひとつに分類されることが多い」と紹介しましたが、ヨーロッパやアメリカ産のものをアッシュ材、アジア産のものをタモ材と分類することもあります。
両者を比較してみると、タモ材のほうが木目の幅が狭く詰まった印象を受け、アッシュ材のほうは木目の幅が広い傾向にあります。
また、木材の色もタモ材のほうが濃く、アッシュ材は白みを帯びているという違いも見られます。
🔻タモ材の関連記事についてはこちら
◆タモ材の人気が高い理由とは?メリット・デメリットを考察してみよう
アッシュ材とオーク材の違い
外国産の木材のなかでも特にアッシュ材と似た特徴をもつのがオーク材です。
どちらも白みを帯びた色をしていますが、アッシュ材のほうが木目がはっきりしているのに対し、オーク材は木目の模様が曖昧で、ぼんやりとした特徴が見られます。
🔻オーク材の関連記事についてはこちら
◆オーク材とはどんな木材?特徴やメリット、使われる家具を紹介
アッシュ材の平均価格帯

アッシュ材は輸入木材のなかでも比較的手頃な価格帯です。
ですが今後入手困難が予想されるため、相場はあがっていくと思われます。
エメラルドアッシュボーラーによるアッシュ材の被害
アッシュ材は比較的手頃な価格で入手できる木材ですが、その一方で害虫による被害で生産量が減少傾向にあります。
特に、アメリカ全土ではエメラルドアッシュボーラーとよばれる昆虫が異常繁殖し、この虫はアッシュ材を餌にしていることから被害が深刻化しています。
エメラルドアッシュボーラーに食い荒らされたホワイトアッシュのなかには、立ち枯れをする大木も珍しくないといいます。
この被害がさらに拡大していくと、アッシュ材の安定供給にも影響がおよぶ可能性があることから、大手ギターメーカーのフェンダー社ではアッシュ材を新規モデルに採用することを中止しています。
フルタ二ランバーでのアッシュ材の取り扱い
耐久性に優れ、木目も美しいアッシュ材は、さまざまな用途で高い需要を誇る木材です。
しかし、上記でも紹介した通り、海外では害虫による被害が拡大しており、今後ホワイトアッシュを含めたアッシュ材の安定供給が難しくなると価格が高騰する可能性もあるでしょう。
フルタニランバーではアッシュ材を含めたさまざまな木材を取り扱っており、丸太や天板、合板など、用途に合わせてさまざまなタイプの商品をストックしています。
海外から直輸入で仕入れ、大量在庫を確保しているため、アッシュ材の取り寄せにお困りでしたらまずは一度ご相談ください。
まとめ
家具や建材、楽器にいたるまで、さまざまな用途に活用されることの多いアッシュ材。使い勝手が良い割に価格は手頃なため、特にニーズの高い木材です。
オーダーメイドの家具や住宅の建設、リフォームなどを手掛ける際には、アッシュ材のメリット・デメリットを比較したうえで、用途にマッチしたものを選ぶようにしましょう。
パイン材とはどんな木材?経年変化や使用される家具、メリット・デメリットを解説

木材のなかでも特にコストパフォーマンスが高く、家具のほかに床材や壁材などさまざまな用途に用いられるのがパイン材です。
しかし、パイン材と聞いても、木材に詳しくない方にとっては何が原料となっているのか、どういった特徴があるのか分かりにくいものです。
本記事では、パイン材の特徴や用途、家具や建材などに使用する際のメリット・デメリットも含めて詳しく解説します。
パイン材の4つの特徴とは?

パイン材とは、マツ(松)の木を加工した木材のことを指します。
一口にマツといっても世界には50種類以上が存在し、日本以外の木材も多く利用されています。
そのなかでも、主に北米産のマツを加工したものをパイン材とよぶのが一般的です。
①植林から伐採の時期
パイン材の原料となるマツの木は、植林から約30年程度で大径木に成長し伐採が可能となります。
マツと並んで人気の木材にスギやヒノキなどがありますが、これらは植林から伐採までのサイクルが45年程度です。
パイン材はスギやヒノキに比べて3分の2程度のサイクルで伐採が可能であることから、日本のみならず世界でも人気の木材といえます。
②木目・香りの特徴
パイン材の木目は節が多く、全体的に黄色に近い風合いが特徴的です。
木目そのものは境界線が曖昧であり、木の温もりを感じられるような温かい印象があります。
なお、節の少ないパイン材はその美しい見た目から希少価値が高く、高値で取引される傾向も見られます。
パイン材は木の香りが強く、素材を活かした家具や建具などにも多く用いられます。
③強度
パイン材は比較的柔らかく、強度は決して高い木材とはいえません。
そのため、たとえばフローリングやダイニングテーブルの天板などに無垢材を使用する場合には、傷がつきやすいためコーティングなどを施しガードしたり、金具や接着剤などで補強しながら強度を上げて使用したりすることもあります。
④経年変化
パイン材は湿度や温度の影響を受けやすく、経年変化もしやすい特徴があります。
また、加工した直後は黄色みがかった色をしていますが、年数が経過するごとに褐色に変化していく特徴もあります。
パイン材の代表的な5つの種類

パイン材を細かく分類すると、木材の原産国によってさまざま呼び名や種類があります。
パイン材の主な種類を5つ紹介しましょう。
①国産材
国産材としては、赤松やカラ松をはじめとする木から生産されるものが該当します。
ただし、冒頭でも紹介した通り、国産のマツを原料とした木材はパイン材と表現されることは一般的ではなく、地松材とよばれることが多いです。
②メルクシパイン
メルクシパインとは、インドネシアをはじめとした東南アジアに分布するマツを原料としたパイン材です。
温かい地域で育つマツのため、広葉樹のような明るめの色合いが特徴です。
③ラジアータパイン
ラジアータパインはパイン材のなかでも特に生産量が多く、北米産のものやニュージーランド、チリ産のものが多く流通しています。
価格が手頃で加工がしやすく、DIY用の材料としても人気が高いです。
④オーストラリアパイン
オーストラリアパインはその名の通り、オーストラリア産のパイン材です。
「アロウカリア(もしくはアロカリア)」とよばれる品種のマツを加工してできたもので、日本国内では合法的に伐採された木材であることを証明するFSC認証のとれているものだけが流通しています。
⑤ベイマツ
ベイマツは、アメリカ産のパイン材です。建築・合板・建具・家具などに幅広く使われます。
樹脂を多く含むのでヤニがでることもあり注意が必要です。
細目で良質な上級グレードのベイマツは「ピーラ」と呼ばれます。
パイン材がさまざまな用途で使われる理由
パイン材は家具や建具などさまざま用途に活用されていますが、その背景にはさまざま理由があります。
ひとつ目は、木材そのものが柔らかく加工がしやすい点です。
切断したり穴を空けたり、削ったりする際に作業が楽で、手間がかかりません。
家具職人や建築現場で働くプロにとってはもちろん、日曜大工などをする方にとっても喜ばれる木材といえるでしょう。
ふたつ目のポイントは、価格の安さです。
全世界でさまざまな種類が流通しているパイン材は、安定供給がしやすく生産量も多いため、コストを抑えつつ木材をぜいたくに使用できることから、さまざま用途に応用しやすいのです。
パイン材を使用するメリット・デメリット

上記で紹介した「加工のしやすさ」と「安価な価格」はパイン材のメリットでもありますが、これ以外にもさまざまな強みがあります。
反対に、パイン材を利用するうえで押さえておきたいデメリットについても紹介しましょう。
メリット
パイン材は木の香りが豊かで、家具や建具に使用するだけで上質な居住空間を実現できます。
また、木材そのものが固すぎず適度なしなやかさをもっているため、フローリングなどに使用することで衝撃を吸収してくれることもメリットのひとつです。
さらに、柱や壁材として使用すれば、地震などがあっても適度に衝撃を和らげてくれます。
デメリット
パイン材の適度な柔軟性やしなやかさは、メリットであると同時にデメリットとしてとらえることもできます。
特に床に重いものを落としたり、鋭利なもので引っ掻いたりしたとき、傷や凹みができやすいでしょう。
また、湿度を吸収したり放出したりすることで木材が乾燥し、反りやひび割れが現れることもあります。
またヤニ成分を含むため、使用する部位には十分注意する必要があります。
パイン材を使用した家具:3選

パイン材はさまざまな家具の原料としても人気の木材です。
どういった家具があるのか、代表的なものをいくつか紹介しましょう。
①テーブル
木の温もりと上質な香りが楽しめるパイン材は、テーブルの天板に使用されることも多いです。
ただし、比較的柔らかい素材であることから、無垢材をそのまま使用するのではなく、合板や集成材、さらには入念なコーティングを施し強度を上げているものも少なくありません。
②チェスト
パイン材は小型のタンスやチェストなどに使用されることもあります。
手頃な価格でありながらも上質な木の雰囲気が楽しめるため、コストパフォーマンスの高い家具をつくるうえでは欠かせない材料といえるでしょう。
③食器棚
食器棚は毎日使用するものだからこそ、上質なものを選びたいと考える方が少なくありません。
チェストと同様、パイン材を使用することで質感を損なわず手頃な食器棚をつくることができます。
床材にパイン材を使用して後悔する人がいる?
新築やリフォームの際、安価で質感の高いパイン材を床材として活用する方も少なくありません。
しかし、なかにはさまざま理由によって後悔する方もいるようです。
特に多いのが、傷がつきやすいということ。
上記でも紹介した通り、パイン材は比較的柔らかい木材のため、気づかないうちに細かい傷や凹みなどが現れてきます。
また、木材そのものが鮮やかな色であるがゆえに、汚れやホコリが目立ちやすいことも挙げられます。
このような悩みを解決するためには、場所や用途に適したフローリング材を選ぶことが重要といえるでしょう。
たとえば、特に人の往来が多い廊下や玄関、リビングなどには硬い素材の床材を選び、寝室や書斎など落ち着いた雰囲気が好まれる場所にはパイン材を使用するのもひとつの方法といえます。
パイン材の平均価格帯
2022年11月現在のパイン材の平均価格は、テーブルの天板に使用するサイズ感のもので1万1,000円前後となっており、木材全体のなかでも手頃な価格帯を維持しています。
これはラジアタパインの平均価格帯ですが、国産の地松材と比較しても同程度の傾向が見られます。
ちなみに、タモ材やスギ、ナラ材となるとパイン材の1.5倍以上の相場となっていることから、コストパフォーマンスは高い木材といえるでしょう。
フルタ二ランバーでの取り扱い
石川県金沢市の木材販売会社フルタニランバーでは、無垢板材や集成材、合板、丸太など、さまざまな木材を取り扱っています。
パイン材のラインナップは集成材では赤松・ラジアータパイン・メルクシパイン・アロカリア、無垢板材も赤松・ベイマツ・ピーラ・イエローパイン・アロカリアなどを豊富にストックしており、木材の供給が不安定化しているなかでも、海外からの直輸入仕入れと生産体制により手頃な価格での提供を実現しています。
パイン材の取り寄せにお困りでしたらまずは一度ご相談ください。
まとめ
マツを原料に生産されるパイン材は、適度な柔軟性としなやかさがあり、加工がしやすく低価格な木材です。
それだけに、家具や建材などさまざま用途に活用でき、コストパフォーマンスにも優れています。
一方で、傷がつきやすく経年変化もしやすい、また独特のヤニ成分が出るというデメリットもあるため、用途や場所に応じて使い分けることが重要といえるでしょう。
杉(スギ)材の木材としての特徴やメリット|ヒノキ材との違いは?
まっすぐに伸びた幹と、大きいものは数十メートルにまで達する杉(スギ)は、日本だけに自生する固有の品種です。
杉(スギ)は古くから日本のまちづくりや人々の生活を支えてきたといっても過言ではなく、現在でもさまざまな場面で利用されています。
本記事では、日本の代表的な木材である杉(スギ)材の特徴を紹介するとともに、日本のなかでも特に有名な杉(スギ)の産地についても詳しく解説します。
杉(スギ)材の特徴

日本各地に数多く群生している固有種「杉(スギ)」は、室町時代から植林されてきた歴史があり、ほとんどが人口的に造成されたものです。
一方で、自然環境のなかで自生し、数百年といった歳月をかけて育ってきた天然のスギ(杉)も少なくありません。
本州から九州地方まで幅広く分布し寒さにも強く、東北地方の一部や鹿児島県屋久島は天然スギ(杉)の産地としても有名であり、高値で取引されています。
杉(スギ)は地面から垂直にまっすぐ成長する特性があります。
そのため、木材として加工した際に直線的な木目が現れ、見た目も美しいことから建具に多く利用されてきました。
また、木目が直線的ということは加工がしやすく、加えて通気性や防水性が高い性質ももっているため、古くは酒樽や造船の原料としても使用されてきたのです。
ヒノキと杉(スギ)の違い
杉(スギ)と似た見た目の樹木にヒノキがあります。
ヒノキは独特の香りがあり、建材や家具として使用した際に室内が木の香りに包まれ、癒やしの効果を与えてくれます。
これに対し杉(スギ)はヒノキほど香りは強くありません。
直線的な木目は両者に共通して見られるポイントですが、ヒノキのほうがキメが細かくツヤが見られます。
また、重量もヒノキのほうが重く、硬い傾向があります。
杉(スギ)材を使用するメリット・デメリット

杉(スギ)材は日本国内で生産される木材のなかでもメジャーな存在ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。
また、反対にデメリットとして考えられるポイントも紹介します。
メリット
杉(スギ)材の主なメリットは以下の3点です。
①容易に入手できる
杉(スギ)は室町時代から植林が行われてきたと紹介しましたが、そのような歴史もあり日本国内での植林面積は圧倒的ナンバーワンを誇っています。
海外からの輸入に頼らずとも日本国内で安定供給できる貴重な木材であり、容易に入手できるのが魅力のひとつといえるでしょう。
②軽量で扱いやすい
杉(スギ)の内部には空気が含まれており、木材のなかでも軽量な特徴があります。
軽いということは建材や家具などに加工する際に扱いやすいことも意味しており、実際に家屋のさまざまな部分に杉(スギ)材が使われることがあります。
また、空気を含んでいることで木目に触れた際に温かみが感じられるのも大きなメリットといえるでしょう。
③経年変化が楽しめる
杉(スギ)は空気に触れることで徐々に酸化していき、経年変化として現れるようになります。
木目や年輪の色が徐々に濃くなっていくため、建具や家具などに使用することで味わい深い風合いが楽しめるようになるでしょう。
デメリット
杉(スギ)材のデメリットとして挙げられるのは以下の2点です。
①傷がつきやすい
杉(スギ)材はヒノキなどに比べて柔らかいことから、使用していくなかで傷がつきやすい性質があります。
小キズも経年変化の一部ととらえ、味わい深い風合いとして楽しめる見方もありますが、神経質な方にとってはデメリットの一つといえるでしょう。
②アレルギーの原因になることも
杉(スギ)花粉は花粉症の代表的な原因物質としても知られていますが、木材としての杉(スギ)材は花粉の影響を受けることはありません。
ただし、花粉ではなく木材としての杉(スギ)にアレルギー反応を引き起こす方も存在します。
杉(スギ)材に囲まれて生活していくうちにアレルギー反応が現れることもあるため注意が必要です。
杉(スギ)材の使用用途
杉(スギ)材は私たち日本人にとってなじみの深い木材として知られていますが、具体的にどういった用途があるのでしょうか。
代表的なものをいくつか紹介しましょう。
①建材
柱や梁など、建物の骨格となる重要な部分において、杉(スギ)材が用いられることがあります。
②内装材
内装材とは、床材や天井板、羽目板などが代表的です。
手で触れたり目に入ったりすることが多いため、比較的柔らかく手触りの良い杉(スギ)材が適しています。
③家具
タンスやダイニングテーブル、椅子などの家具にも杉(スギ)材は多く用いられます。
内装材よりも手に触れることが多いため、杉(スギ)材でできた家具は木の温もりが感じられる温かい印象を与えてくれます。
④割り箸
建材や内装材、家具などに使用する際に余った端材は、割り箸の原料となることもあります。
繊維がまっすぐで割れやすいことや、適度な木の香りが楽しめることから、杉(スギ)材は割り箸の原料に最適です。
フローリングで杉(スギ)の無垢材が人気な理由

杉(スギ)材が用いられる傾向が高いものに内装材がありますが、そのなかでも特に需要が高いのがフローリング材(床材)です。
フローリングの素材や手触りは住む人の快適性を左右しますが、数ある木材のなかでも杉(スギ)材は空気の含有量が多く温かみがあり、適度な柔らかさも持ち合わせています。
そのため、杉(スギ)の無垢材はフローリング用の素材として最適であり、上質な住空間を実現します。
また、床一面に杉(スギ)の無垢材を敷き詰めることで、独特の香りも楽しめることも人気の理由のひとつとなっています。
杉(スギ)材の価格相場
数ある木材のなかでも杉(スギ)材は比較的入手しやすく、価格も安価な傾向があります。
しかし、2020年以降、新型コロナウイルス感染症の拡大やロシア・ウクライナ情勢の変化、急激な円高などの影響によって輸入木材が高騰する「ウッドショック」が発生しました。
その影響は国産木材にも及んでおり、安価に入手できていた杉(スギ)材も価格相場が上昇しています。
たとえば、長さ3.65メートル、幅9センチメートル程度のスギ材は1枚あたり約300円となっており、これはウッドショックに陥る前に比べて4割以上の上昇となっています。
ウッドショックは当初、新型コロナウイルス感染症が終息することで落ち着くと見られていましたが、現在は世界情勢の変化や円安といった要因が立て続けに発生していることから、価格がもとの水準まで戻る見込みは不明となっているのが現状です。
日本を代表をする杉(スギ)産地5選

ウッドショックによって輸入木材が高騰していることから、比較的値上がり幅の少ない国産木材に回帰する動きも出てきています。
では、良質な杉(スギ)材を仕入れるためにはどの産地のものを選べば良いのでしょうか。日本のなかで代表的な杉(スギ)の産地を5つ紹介します。
①秋田県 秋田杉(東北)
秋田は杉(スギ)の一大産地として有名であり、「秋田杉」の名称でも親しまれています。
植林によって育てられた「秋田杉」と、自然環境のなかで育った「天然秋田杉」があり、特に天然秋田杉は木目が細かく美しいことから高値で取引されています。
②東京都 多摩杉 (関東)
意外なことに東京都も杉の産地として知られており、多摩地域で生産されたものは「多摩杉」とよばれています。
古くは江戸のまちづくりにも使われた歴史があり、現在においても公共施設や商業施設、交通機関、住宅まで幅広く活用されています。
③静岡県 天竜杉(東海)
静岡県浜松市の天竜区とよばれる地域で生産された杉(スギ)材を「天竜杉」とよびます。
傾斜があり日当たりが良好で、温暖な気候でもあることから成長が早く、曲がりの少ない真っ直ぐに伸びたスギ材ができます。
④奈良県 吉野杉(近畿)
奈良県にある吉野林業地帯とよばれる地域で生産された杉(スギ)材を「吉野杉」とよびます。
室町時代から長年にわたって受け継がれてきた造林技術によって、ゆっくりとした成長をさせるのが吉野杉の特徴。木目がきめ細かく、まっすぐに伸びた耐久性の高いスギ(杉)材が完成します。
⑤宮崎県 飫肥杉(九州)
宮崎県日南市一帯で生産された杉(スギ)材を「飫肥杉(おびすぎ)」とよびます。
飫肥杉には油分の含有量が多いことから耐水性が高く、木造船の原料として使用されてきた歴史があります。
その後、1900年代半ばになると造船の需要が低下したことから、現在に至るまで建材用に多く用いられるようになりました。
フルタ二ランバーでの杉(スギ)材の取り扱い
当社では全国各地のネットワークにより各地域産材を産地証明付きでご準備いたします。
またフルタニランバーの所在地である石川県も杉の産地として知られており、南加賀地域で生産された杉は「加賀杉」ともよばれています。
石川県の県木は能登ヒバですが森林面積は杉のほうが多く、その中でも加賀地方の加賀杉は木材そのものの柔軟性・粘り性が高く、赤みがかった木目は独特の美しい風合いを醸し出しています。
公共施設や一般住宅にも加賀杉は多く採用されており、質の高い木材として高い需要を誇っています。
石川県産材の加賀杉も産地証明とともにご準備出来ますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
日本固有の品種である杉(スギ)は、長い歴史のなかで人々の生活を支えてきました。
現在では海外からさまざまな輸入木材も手に入れられるようになりましたが、杉(スギ)独特の香りや木目の風合い、木の温もりなどに魅力を感じ、あえて国産木材にこだわる人も少なくありません。
東北から九州地方まで、さまざまな土地にブランド杉は存在し、それぞれ違った特徴や個性が見られます。
ウッドショックによって輸入木材が高騰している今だからこそ、あらためて国産木材にフォーカスしてみるのも良いのではないでしょうか。
日本の環境問題の救世主!再生可能な素材として『木』を使う?
CO2排出量の増加によって地球環境の破壊は深刻化しており、これを打開するためにさまざまな対策が求められています。
住宅の建設に不可欠な建材選びにおいては、循環型の社会を目指すために「木」の活用が再び注目されています。
本記事では、木材の活用がなぜ環境問題に有効なのかを解説するとともに、国産木材の普及に向けた課題とその解決策を紹介します。
日本のSDGs施策として有効な木材使用率の向上

2015年にパリ協定でSDGsが採択されて以降、世界各国の政府および企業で持続的な社会の実現に向けた取り組みが行われるようになりました。
SDGsでは17の開発目標が掲げられていますが、貧困や紛争解決、気候変動への有効な対策、世界の人々の健康を維持していくための対策など、その分野は多岐にわたることが分かります。
企業がSDGsへ取り組むにあたっては、自社の事業内容やビジネスモデルなどをもとに、どの開発目標と関連性が高いのかを分析し、持続的な社会の実現に向けて自社でできることから着実に始めていくことが重要といえるでしょう。
たとえば、住宅の建築を手掛ける建設会社や工務店などの場合、SDGsの開発目標のなかでも以下の項目と特に関連性が深いものです。
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任 つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
15.陸の豊かさも守ろう
住宅は完成したからといってそれで終わりではなく、その後も修繕やメンテナンス、リフォームなどが求められます。
また、老朽化が目立ってくると住宅を取り壊し、新築として建て直す場合もあるでしょう。
住宅の将来性を見越したとき、再利用にコストがかかったり、処分する際に環境負荷が増大しがちなカーボン素材などを採用するのではなく、木を採用することで環境対策に役立つと期待されます。
木を伐採し、住宅用建材として利用することは自然破壊につながるのではないか、ととらえられがちですが、木は成長するにつれてCO2吸収量が減少していきます。
そこで、森林は木の成長に合わせて間伐をすることが重要なのです。
伐採した木材は住宅用建材に活用し、新たに森林へ植樹をすることで循環型の資源を手に入れられることとなります。
これまでの日本では、林業の担い手不足などの理由から国産木材の供給量が少なく、多くを輸入木材に頼ってきました。
しかし、2020年を境に発生したウッドショックにより輸入木材が高騰し、それに影響される形で国産木材の価格も大幅に上昇しています。
今後、国産木材の消費量が安定的に維持できるようになれば、木材の国内生産・国内消費のサイクルが定着し、ウッドショックのような事態が発生した際にも安価に供給できる可能性があります。
>>円安による木材業界への影響とは?価格が高騰している原因や業界の動向を解説<<
国産木材を増やす際の課題

国産木材の供給量を増やすためには、木を伐採した後に植林を行い、間伐をするというサイクルを維持することが重要です。
しかし、これだけで問題が解決できるとは限らず、ほかにも解決すべきさまざまな課題が残っています。
ボトルネックのひとつは乾燥工程
その課題のひとつが乾燥工程です。
輸入材が主流になった際、乾燥された材が輸入された為、国内で乾燥機を保有する業者は減少していきました。
現在では再び国内での乾燥が必要になり、作業の効率化が求められています。
乾燥に時間がかかる
木を伐採した後、その直後に建材として利用できるものではなく、一定期間乾燥させる必要があります。
乾燥が不十分なまま建材として使用してしまうと、建物に歪みが生じたり、変色が生じやすくなったりすることがあります。
また、木材から放出される水分によって室内の湿度が上がり、内装にカビや腐食が発生するリスクもあるのです。
しかし、木材の乾燥には時間を要するため、実際に木を伐採し出荷するまでのスパンが空いてしまいます。
また、その間に木材を保管しておく広大なスペースも不可欠です。
乾燥の際にカビ、割れ、曲がりでロスが多い
伐採した木はすべて同じように見えても、実際には個体差があるものです。
たとえば、十分な乾燥時間を確保しておいたとしても、乾燥の工程でカビや割れ、曲がりなどが発生するケースも多く、全てが売り物になるとは限りません。
このようなロスは決して少なくなく、不良品が発生する確率が高いことから十分な収益が確保できるとは限らないのが現状です。
乾燥の際の燃料費が高い
木材の乾燥には大きく分けて「天然乾燥」と「人工乾燥」とよばれる2つの方法があります。
天然乾燥とは、その名の通り屋外に木材を広げ、天日によって乾燥させるのに対し、人工乾燥とは専用の機械や設備で強制的に乾燥させる方法です。
多くの事業者では出荷の効率を高めるために人工乾燥を用いていますが、専用機械や設備では燃料を燃やす必要があります。
日本では化石燃料のほとんどを輸入に頼っている現状があるため、コストがかかりすぎて商品価格へ転嫁せざるを得ない現状があるのです。
結果として輸入木材のほうが割安となり、国産木材の供給量を増やしたとしても安定的なニーズをつかむことは簡単ではありません。
>>木材乾燥の重要なポイント|理想の含水率や強度、保管方法なども解説<<
woodbeならその課題を解決
国産木材の安定的な供給を実現するためには、単に木の伐採量を増やせば良いということではなく、伐採した後の乾燥においてさまざまな課題が残っていることが分かりました。
そこで、フルタニランバーでは、上記で紹介した課題を解決するために、『woodbe』とよばれる木材乾燥技術を開発しました。
woodbeの仕組み
woodbeはどのようなメカニズムで木材乾燥を効率化するのでしょうか。基本的な仕組みを紹介します。
①「Eiddy」とよばれる改質水製造装置で水道水や井戸水を「SW1水」という水に改質
↓
②ボイラーでSW1を水蒸気化
↓
③乾燥炉内に木材を入れ、SW1の水蒸気(100℃以上)を噴射
↓
④細分化された水蒸気によって木材の内部に熱が伝わる
↓
⑤木材の表面に出てきた水分が炉内の熱によって蒸発
↓
⑥素早く高品質な木材が完成
木材は単に乾燥すれば良いというものではなく、一定の水分量が維持されて初めて強度が確保できます。
しかし、あまりにも急激に乾燥させてしまうと、木材に割れや歪みが生じるリスクがあるのです。
そこで、woodbeでは水蒸気を細分化した粒子に改質してから、抗火石で敷き詰められた炉内に噴射することによって、効率的に乾燥させることに成功しました。
woodbeを使う間接的なメリット

woodbeは、これまでにない革新的な木材乾燥を実現できる技術といえますが、これによってどのようなメリットが考えられるのでしょうか。
乾燥工程そのものの効率化以外で、社会全体にとっての間接的なメリットをいくつか紹介しましょう。
国産材のシェア拡大
これまで国産木材が普及してこなかった要因のひとつに、木材生産・加工の効率性が低いことが挙げられていました。
しかし、woodbeを導入することで短時間での乾燥が実現でき、乾燥を終えた木材も割れや歪みが少ないことから、収益の向上が期待されます。
その結果、国産木材の生産・加工に参入する事業者も増え、輸入木材に負けないほどのシェア拡大につながる可能性があるでしょう。
山林・環境の再生
森林を維持していくためは、植樹をした後に木の成長に合わせて間伐も行う必要があります。
しかし、現在の日本では林業の従事者が減少しており、植樹から間伐までの手入れが行き届いていない森林が少なくありません。
woodbeを導入する事業者が増えれば、木材乾燥が効率化され高い生産性が期待されるビジネスモデルが構築できるでしょう。
その結果、森林における理想的な循環サイクルが復活し、森林環境の再生につながります。
国内の木材を利用することで再造林を促す
国産木材の需要が高まり林業の担い手が増えてくると、現在の森林面積だけでは需要を賄いきれなくなる可能性もあるでしょう。
そこで注目されるのが再造林です。
過去に木を伐採した後、植樹をせずそのままの状態になっている場所も少なくありません。
そこで、再び植林を行い、本来の森林の機能を取り戻すことを再造林とよびます。
再造林が増えれば自然が戻り景観が改善することはもちろん、土砂崩れなどの自然災害のリスクも低減できると考えられます。
業界活性化で林業の担い手不足解消
日本では林業を含めた一次産業の担い手不足が深刻化しており、経済そのものも大きく低迷している現状があります。
しかし、woodbeのような次世代の技術や設備、機器を活用することにより利用の促進が出来、「儲からない」、「非効率的」といったネガティブな印象が払拭され、担い手不足の解消につながる可能性もあるでしょう。
国産木材の供給拡大に貢献するwoodbe
住宅の建設において木材を使用することは、温暖化対策の側面だけでなく、経済的な側面からもSDGs施策として有効な方法といえます。
現在、ウッドショックや円安の影響によって輸入木材の価格が高騰していることもあり、国産木材に再び注目が集まっています。
国産木材の安定的な供給には木材乾燥の効率化が求められますが、そのためのひとつの手段としてフルタニランバーのwoodbeはおすすめです。
是非専用サイトもご覧ください。
円安による木材業界への影響とは?価格が高騰している原因や業界の動向を解説
2022年の春以降、急激な円安が進んだことでさまざまな商品の値上げが相次ぎました。
住宅建設に不可欠な木材もそのひとつであり、円安以外にもさまざまな要因によって調達価格の高騰が続いています。
本記事では、円安が続くことで国内林業にどのような影響がもたらされるのか、さらには住宅を購入する消費者にとっての影響についても詳しく解説します。
木材が高騰している原因

2020年から2022年にかけて木材価格が高騰している背景には、主に「円安」、「ウクライナ情勢」、そして「ウッドショック」という3つの原因が挙げられます。
それぞれについて詳しく解説しましょう。
木材高騰の原因①円安
2022年3月上旬頃までは、米ドル対円相場はおよそ115円程度で推移してきました。
しかし、2022年3月中旬頃から118円台、3月下旬になると120円を突破します。
5月上旬に130を突破した後も断続的に円安傾向は高まり、7月の時点では135円程度で推移している状況です。
年始の時点で比較すると、20%弱の円安となっていることがわかります。
日本では多くの木材を輸入に頼っていることもあり、円安の影響が輸入価格に直接的に影響しやすいのです。
木材高騰の原因②ウクライナ情勢
2022年の春から続いている、ウクライナに対するロシアの侵攻も木材価格を引き上げる大きな要因となっています。
そもそもロシアは、世界のなかでも有数の森林大国であり、日本も多くの木材を輸入していました。
しかし、ウクライナ情勢によって世界各国はロシアに対して経済制裁を加えることとなり、木材の輸入もストップしている状況です。
もちろん、ロシア以外にも木材を供給している国はありますが、それらの国に需要が集中したことで木材全体の価格が高騰しています。
木材高騰の原因③ウッドショック
2020年から続く木材価格の高騰は、もとを辿れば新型コロナウイルスに端を発したウッドショックが影響しています。
世界各国でロックダウンが起こり、林業を含めて多くの仕事がストップし、供給量の低下を生じさせました。
ロックダウンはあくまでも一時的なものではありましたが、コロナ禍そのものがいつまで続くか分からない状況に変わりはありません。
その結果、世界中の企業はできるだけ多くの木材を確保しようと動き、需給バランスが崩れ価格に反映されるようになったのです。
円安と円高の国内林業に与える影響

円安や円高と聞くと、たびたび頭が混乱してしまい、「日本にとっては結局どちらが良いのか?」という疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
まず、日本という大きな括りで考えた場合、一概にどちらが良い・悪いと判断できるものではなく、立場や業種、企業によってもメリット・デメリットがあります。
そこで今回は、国内における林業という部分に絞って影響を考えてみましょう。
円安の時の国内林業への影響
現在のような円安の状況下では、国産木材の需要が上がる傾向があるため、国内林業にとってはメリットが大きいといえるでしょう。
そもそも円安とは、その名の通り円の価値が下がることを指します。これを言い換えれば、ドルの価値が上がることでもあります。
今回の例でいえば、海外のある製品を購入する場合、1ドルの価値が115円から135円まで上がったことで、海外の製品を購入するのにより多くのお金を支払わなければならない、ということです。
国産木材は輸入木材に比べて高価であり、売上が伸びにくいといった短所がありました。
しかし、円安=輸入木材の価格が高騰している状況下では、国産木材と輸入木材の価格差が埋まり、相対的に購入のハードルが下がることになります。
円高の時の国内林業への影響
上記とは反対に、円高に陥った場合はどうなのでしょうか。
当然のことながら、ドルの価値が下がるため海外の製品を安く購入できるようになります。
その結果、輸入木材の価格は下がるため、国産木材の需要も低下してしまうのです。
輸入木材と国産木材と聞くと、価格が高い分国産木材のほうが品質面で優れているのではないか、と考える方も少なくありません。
確かに、スギやヒノキなど優れた国産木材は数多くありますが、木材の種類によっては輸入木材のほうが優れているものもあるのです。
また、国産木材が高価な理由としては、人件費や造林にかかるコストの問題が大きく、安価でも高品質な輸入木材があればそちらの需要が高くなるのは当然のことといえるでしょう。
円安時の住宅購入にもたらす影響

上記では、木材を供給する側の林業にフォーカスを当てて紹介しました。
では、住宅を購入する消費者の立場で考えたとき、どのような影響が考えられるのでしょうか。
新築住宅の価値が上がる
結論からいえば、住宅を購入する消費者にとって、円安はメリットよりもデメリットのほうがはるかに大きいといえるでしょう。
国産木材を採用したとしても、これまで輸入木材がメインであった時代と比較すると、最終的な価格は高騰することになります。
なぜなら、円安だからといって国産木材の価格が下落する可能性は低いためです。
また、そもそも国産木材は供給量が限定的であり、あまりにも需要が高まるとさらなる価格高騰をも招きかねません。
その結果、新築住宅の建設にかかるコストは跳ね上がり住宅価格が高騰する可能性があります。
住宅購入にかかる費用を貯蓄している方や、住宅ローンの利用を考えている方にとっては、資金計画が大きく狂ってしまい、本来の希望通りの住宅を建設できなかったり、購入そのものを見送ってしまうといった事態にもなりかねないのです。
新築住宅の工期が遅れる
もうひとつの懸念すべきポイントとしては、住宅建設にかかる工期の遅れが考えられます。
円安が発生すると、今の状況が落ち着いて円高傾向に戻るまで着工を遅らせようとする建設事業者や消費者が現れます。
その結果、円安傾向が長引けば長引くほど木材が調達できず、工期を延期せざるを得ない状況に陥るのです。
また、仮に短期間で円安が回復したとしても、その反動で世界から木材の注文が一気に入り、一時的に需要過多に陥る可能性もあるでしょう。
価格がもとの水準に戻ったとしても、建設現場に木材が入ってくるまでに時間を要し、工期の遅れにつながります。
長期化する国内木材価格の高騰
冒頭でも紹介した通り、現在の木材価格の高騰は円安、ウクライナ情勢、コロナ禍といった3つの要因が重なったものです。
仮に、円安が一時的なもので2022年中にもとの水準に戻ったとしても、ウクライナ情勢やコロナ禍が収束する出口は見えていないのが実情です。
そのため、国内における木材調達価格の高騰は長期化する可能性が高いといえるでしょう。
今後さらに木材の価格が高騰するのか、いつになったら収束するのかは先が見えない状況です。
ただし、一般住宅の建設を手掛ける事業者のなかには、一定量の木材を在庫として確保している企業もあります。
できるだけ安く住宅を購入するためには、そのような事業者を探してみるのもひとつの方法といえるでしょう。
フルタニランバーの在庫
当社では国内外の製品を総合的に取り扱っております。
供給、価格が不安定な製品も長期契約等の手法で安定的な供給を保証させて頂きます。
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販売管理システムでできることは?メリットや導入の流れも紹介
企業が顧客に対して商品を販売する場合には、商品の受注や見積もり、請求など、さまざまな業務があります。
従来はこれらを人の手によって行うのが一般的でしたが、多くの時間を確保しなければならず、作業ミスも発生しやすい課題がありました。
このような問題を解決するために有効なのが販売管理システムです。本記事では、販売管理システムの基本的な機能やメリット、システムを選ぶ際のポイントもあわせて紹介します。
販売管理システムとは

販売管理システムとはその名の通り、販売に関する業務を管理するためのシステムです。一口に販売に関する業務といってもさまざまで、具体的には以下のようなものがあります。
①顧客や取引先からの注文内容を確認する
↓
②受注した商品の在庫があるかを確認する
↓
③オーダーに合わせて商品を発送する
↓
④在庫が不足したら追加で発注
↓
⑤注文内容に合わせて顧客や取引先へ請求し入金を確認
上記一つひとつの業務内容を見ると、簡単ですぐに終わる作業に見えますが、同時に複数の顧客やクライアントからの受注を受けた場合、業務において重大なミスを招くことも考えられます。
そこで、業務負荷を少しでも減らし効率化するために、販売管理システムを導入する企業が多いのです。
販売管理システムの機能一覧

一口に販売管理システムといってもさまざまな企業がサービスを提供しており、場合によってはクライアントの希望に沿って機能をカスタマイズすることもあります。
多様な機能がある販売管理システムですが、そのなかでも多くのシステムに共通して実装されている代表的な機能を3つ紹介しましょう。
①販売管理機能
販売管理機能とは、顧客への見積もりから契約、受注、請求、入金までの管理を担う機能です。
見積もり書として作成したデータをもとに、契約書の作成や請求書なども作成でき、販売プロセスのなかで顧客情報や商品情報、価格などを都度書類として作成する手間を軽減します。
また、顧客ごとにどの程度の受注がかかっているか状況を管理できるほか、請求書の発行状況を確認したり、顧客からの入金がされているかを管理することもできます。
②在庫管理機能
在庫管理機能とは、自社が抱えている商品の在庫と、商品の流れを管理するための機能です。
販売管理システムがない場合、物流部門や在庫管理を担う部門が商品の流れを手作業で管理する必要があります。
在庫管理機能を活用すれば、商品の量や種類が膨大になったとしても在庫管理に膨大な時間と人手を割く必要がなくなります。
③購買管理機能
購買管理機能とは、主に仕入れにかかる作業を管理するための機能です。
たとえば、商品やサービスを提供するために必要な原材料を仕入れるのも購買のひとつであり、何をどの程度仕入れるべきか、材料の発注やメーカーへの支払いなども購買管理機能でコントロールできます。
販売管理システムのメリット

販売管理システムにはさまざまな機能があることがわかりましたが、実際に企業がシステムを導入することでどのようなメリット・恩恵が受けられるのでしょうか。
主な3つのポイントに分けて紹介します。
①業務効率化
ひとつ目のメリットは、上記でも挙げたように業務負荷が軽減し、業務効率化に役立つことです。
商品ごとに型番や価格、在庫情報などを登録しておけば、手作業で見積もり書や請求書などに記載する必要がなくなり、限られた人員のなかでも効率的に作業を進められるでしょう。
現在、多くの製造現場や物流現場は深刻な人手不足に陥っていますが、販売管理システムを導入することでこれらの問題を解決するための一助にもなります。
②作業ミスの抑止
見積もり内容や受注内容に変更があった場合、従来はその都度書類を作成し直さなければなりませんでした。しかし、つねに膨大な業務に追われていると、人の作業である以上さまざまなミスが発生することが考えられます。
十分注意しているつもりでも、うっかり商品の型番を間違えて記入したり、受注した数量を誤って記載したりすることもあるでしょう。しかし、販売管理システムを導入すれば、システム上でさまざまなデータを管理できることから、初歩的なミスを防ぐことができます。
③過剰在庫や在庫不足の防止
顧客や取引先からの受注に対応するためには、つねに適切な量の在庫を確保しておかなければなりません。在庫不足が続くと売上を失うばかりか、顧客や取引先からの信頼を失い、経営に大きな影響を及ぼすことも考えられます。
また、反対に過剰な在庫を抱えてしまうと、商品によっては一定期間を過ぎると廃棄せざるを得なくなり、コストの増加につながることも。
販売管理システムを導入すれば、どの時期にどの程度の受注があったのかをデータとして蓄積でき、過去の販売数をもとに予測できるようになります。これにより、つねに適切な量の在庫を確保でき、在庫不足や過剰在庫の解消につなげられるでしょう。
販売管理システムの価格相場
販売管理システムは大きく分けてパッケージ型のソフトウェアや自社専用のオンプレミス型システムとして導入する方法と、クラウドサービスを契約し活用する方法の2パターンがあります。
市販のソフトウェアであれば数万円から数十万円程度で購入できるものが多いですが、企業は自社の業務に合わせてシステムを構築する場合が多いです。自社独自のシステムをオンプレミス型で開発した場合、少なくとも数百万円単位のコストがかかるでしょう。
これに対しクラウド型のシステムは、初期費用無料で毎月数千円〜数万円程度の利用料を支払うことで運用できます。中小規模の事業者の場合、導入時に数百万円単位のコストをかける余裕がない企業も少なくありません。しかし、クラウド型の販売管理システムであれば、初期費用をかけることなく毎月一定額の利用料だけで運用できるためおすすめです。
販売管理システムの選び方
販売管理システムは業種や用途が限定されていることから、導入や運用にかかるコストは増大しがちです。そのようななかでも、自社に適した販売管理システムをできるだけ安価に導入するためには、どのような視点で選べばよいのでしょうか。
特に押さえておきたい2つのポイントを紹介します。
①事業規模に合わせて選ぶ
ひとつ目は、自社が取り扱っている商品数や顧客の数、取引先の数などに応じて最適な規模の販売管理システムを選ぶことです。
今後、自社が成長していくことが見込まれるため、できるだけ大きなシステムを導入しておきたいといった企業もありますが、システムの規模が大きくなればなるほど運用や保守にかかるコストも増大します。
まずは現状の事業規模に適したシステムを選ぶことが前提であり、将来的にシステムのスケールアップへカスタマイズできるかもあわせて確認しておくと良いでしょう。
②システムに合わせて業務プロセスを変更できるか
ふたつ目のポイントは、クラウド型の販売管理システム導入を前提に自社の業務プロセスを変更できるかという点です。
販売管理システムの価格相場でも紹介したように、オンプレミス型とクラウド型ではクラウド型のほうが費用を大幅に抑えることができます。しかし、クラウド型は個別のカスタマイズにも限界があり、ときには自社の業務プロセスを変更しなければならないことも。
クラウド型システムの仕様をあらかじめ確認しておき、自社の業務プロセスを柔軟に対応できるかどうかを検討してみましょう。
販売管理システム導入前の注意点
販売管理システムを導入するということは、それまで行ってきた業務フローに変更が加えられることを意味します。従業員はシステムを使いこなせるか不安に感じ、情報システム部門や管理部門への問い合わせが増えることも考えられるでしょう。
また、十分なサポートが提供できないとシステムの使い方をマスターするまでに時間を要し、反対に工数が増えてしまうケースもあります。
システムの導入段階では、サポート要員を多く配置するなどして対策を講じておきましょう。
木材業界の販売管理システム
木材業界は、近年のウッドショックによる木材価格の高騰の影響、及び国産木材の川上~川下間の材料供給体制の課題が明るみになった他、高齢化による人材不足が顕著なことからも業務の効率化が急務になっています。
これらの課題を解決する為、フルタニランバーとシステム会社のアイパブリッシングは、新たな業務パッケージシステム「treeflow」を全国に展開しています。また、treeflowは同業界に留まるだけでなく、総合的な在庫管理システムとしても効果が見込めます。是非ご検討ください。
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ロシア産木材の共有不足で第二次ウッドショックは起こるか?日本への影響は?
2020年から世界的な広まりを見せた新型コロナウイルスの影響により、木材の供給が追いつかず価格が急激に高騰する「ウッドショック」が発生しました。
その後、木材の供給量は徐々に落ち着きを取り戻し、ウッドショックは終息する兆しが見られていまいしたが、2022年2月からはロシアによるウクライナ侵攻という新たな問題も発生。
世界の国々からロシアへの経済制裁が行われたことにより、第2次ウッドショックが発生するのではないかと懸念されています。
今回の記事では、ロシア産木材の供給不足によってウッドショックは再来するのか、考えられる影響について詳しく解説します。
経済制裁によるロシア産木材の供給について

ウクライナへの侵攻に踏み切ったロシアに対して、国際銀行間通信協会(SWIFT)はロシアの主要な大手銀行を排除し大きなニュースとなりました。
国際的な非難の的になりながらも、侵攻の手を緩めないロシアへの風当たりは強くなっており、世界各国からさまざまな経済制裁が行われています。
ロシアといえば木材資源が豊富な国として知られており、世界の国々へ大量の丸太や製材を輸出してきました。
当然のことながら、ロシア産木材も経済制裁の対象となっており、なかでも象徴的なのが「PEFC認証」の一時的な停止です。
「PEFC認証」とは、国際的な森林認証制度のひとつで、どの山林から算出した木材であるかを証明・評価するものです。
一方、ロシアもそれに対抗するように、世界の国々に対して木材の輸出を停止することを発表。
日本もそのなかに含まれており、ロシア産の化粧張り用単板や合板用単板、木材チップ、丸太などが輸出停止の対象となっています。
日本で使われているロシア産木材の主な用途

林野庁が公開した資料「ロシアによる『非友好国』への単板等の輸出禁止 」では、ロシア産木材のなかで多くの割合を占めているのは「単板」が挙げられます。
単板は別名「ベニヤ」ともよばれ、ホームセンターなどでも定番の資材です。
原木から数mm単位の薄さにカットして作られる単板は、複数枚を張り合わせて合板として使用されるケースが多く、主に建物の屋根や床材、壁などのほか、家具や工芸品といった製品の材料としても使用されます。
なお、ロシアから輸入される単板の原料は、おもにカラマツやタモなどが代表的です。
特にロシア産のタモは良質であることで知られ、高級家具や工芸品、住宅用の建材として欠かせない存在です。
タモ材については「タモ材は産地によってどのような違いがある?高品質なロシア産タモ材の特徴も解説」の記事でも詳しく解説しているため、ぜひこちらも参考にしてみてください。
2021年以前はロシア産の丸太も多く輸入されていましたが、2022年1月の段階でロシアは丸太の輸出を禁止しています。
ロシア産木材の供給ストップによる日本への影響は?

ロシアへの経済制裁が加速した結果、ロシア産木材の供給量に影響が出ることは必至で、第二次ウッドショックの懸念が高まっています。
では、実際のところ日本に対してはどの程度の影響が出ると考えられるのでしょうか。
上記でも紹介した林野庁の資料「ロシアによる『非友好国』への単板等の輸出禁止 」では、影響の可能性として以下の通り記載されています。
”・チップは、輸入量合計(1,010 万トン)の1%程度。
・丸太は、本年1月から、ロシアが輸出禁止を導入済み。
・単板は、輸入量(29.4万m3)の82%を占めるが、国内で流通する合板の原料全体に対しては2%程度。ロシア産の単板は、主にカラマツで、構造用合板のフェースバック用に使用。”
すなわち、チップや丸太はもともと輸入量が僅かであったため影響は軽微であるといえます。
また、合板の材料となる単板についても、国産および輸入丸太からの製材やロシア以外からの輸入合板で十分賄うことができるため、ただちに影響が及ぶ心配は低いとしています。
しかし、高級木材として知られるロシア産の丸太や単板、合板にあえてこだわり、輸入していた企業もあることは事実です。
そのような企業にとっては、今回のロシアへの経済制裁は大きな打撃となることは確実であり、国産木材やロシア以外の国からの輸入木材への早急な切り換えを余儀なくされる可能性はあるでしょう。
ロシア産木材の供給ストップによる海外への影響は?

日本全体として見たとき、ロシア産木材の供給ストップによる影響は軽微であることが分かりました。
しかし、ロシアが世界有数の森林大国であることは事実であり、日本以外の世界の国々に影響が及ぶ可能性は十分考えられるでしょう。
そもそも、第一次ウッドショックが発生した要因は、新型コロナウイルスによるロックダウンなどによって一部の国での木材供給が追いつかず、それが世界に波及していったという前例があります。
当初は日本国内での影響はほとんどなく、丸太価格や製材価格も安定していましたが、輸入木材が急激に高騰したことで国産木材もそれに引きずられるように高騰していきました。
日本のように国産の木材が豊富な国ばかりとは限らず、ほとんどを輸入に頼っている国も少なくありません。
ロシア産の木材は全世界の供給量のうち5分の1を占めるともいわれており、経済制裁が長引けば世界的な木材不足に陥る可能性は十分あり得るでしょう。
ロシアがウクライナへ侵攻してすでに1か月以上が経過しましたが、依然として終息の目処はたっていません。戦況が長引くにつれてロシアを起因としたウッドショックの再来が懸念されており、先行きは不透明な状況といえます。
まとめ
今回紹介したように、日本ではもともとロシア産木材の輸入に依存している状況ではなかったため、直ちに影響が出る可能性は低いと考えられます。
しかし、世界規模で見るとロシアは森林大国であることに変わりはなく、経済制裁によって木材不足に陥る可能性は決して低くないでしょう。
戦況が長引けば長引くほどウッドショックが再来する可能性は高まります。
ロシア産の木材に頼っている企業は、国産木材への切り換えやロシア以外からの輸入木材の代用も検討する必要が出てくるかもしれません。
フルタニランバーのタモ材の取り扱い
当社の取扱い樹種のうち、タモは多くなっています。これまで板目、柾目材や各種用途向けに様々なサイズを在庫してきました。
今後も入手が困難になりますが、非常に人気のある樹種で仕入れ先と連携をしながら、在庫量を維持しておりますので、タモ材やその他の木材の仕入れにお困りの方や会社様がおりましたらお気軽にご連絡ください。




